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はじめに(子どもたちに向けて) |
今年(平成17年)は、戸坂が広島市に仲間入りをして50年目です。今は広島市東区戸坂といいますが、広島市になる前は戸坂の町はどんな様子(ようす)だったのでしょう。そして、もっとむかし、武士(ぶし)の世の中といわれていたころはどんな様子だったのでしょうか。いや、もっともっとむかしはどうだったのでしょう。どんな土地にもその土地の歴史(れきし)があります。どんな土地にもこれまでその土地で暮(く)らしてきた人々の歴史があります。
戸坂で暮らしているみなさんに戸坂の歴史を知ってほしいと思ってこのページをつくりました。
あたりまえのように便利な生活をおくっている現在の私たちですが、これまでの歴史をふりかえってみるといろいろ苦しいことや不便なこともありました。飲み水にしても水道がなかったころはどうしていたのでしょう? ランプの下のぼんやりした明るさの中で夜はどんなふうにして過ごしていたのでしょう? ランプさえなかったころはどうしていたのでしょう。どこに行くにしても自分の足で歩かなくてはならない時代もありました。こう水などの自然災害に泣いた日も、戦(いくさ)のうわさにおびえた日もあったと思います。盆(ぼん)や正月、おまつりの日は子どもたちにとってとても楽しみな日だったにちがいありません。
つらいことや苦しいこともある中で、きっとゆかいなことや楽しいこと、ばかばかしくておもしろいこともたくさんあったと思うのです。でも、そうやって人々は生きてきて、今の時代へとバトンはわたされてきたのです。
みなさんはこの戸坂で子ども時代を過ごしています。子ども時代に過ごしたところはその人の心の「ふるさと」になります。「ふるさと」は人の心の根っこの部分を育てていってくれるもののように思います。
自分のふるさとを好きになってもらいたい、自分のふるさとを生き生きと語れる人になってもらいたいという願いで、昨年度末(平成17年、3月)に「戸坂の歴史」という小冊子をつくりました。卒業する6年生には全員に渡すことができました。図書室に20冊を置いていますが、もしみなさんが総合的な学習などで、「戸坂の歴史」を調べたいと思ったときに便利なように、ホームページにも載せた方がよいと考え、このページをつくりました。このページにアクセスして、自分たちの町の歴史に興味(きょうみ)を覚え、自分たちでもいろいろ調べていってくれたらこれほどうれしいことはありません。
なお、このページはだいたい冊子と同じ内容にしていますが、少しやさしく書き直してあるところもあります。 平成17年(2005)7月
広島市立戸坂城山小学校 前校長 松田孝司
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はじめに |
第1章 大むかしの戸坂 |
第2章 戸坂という地名 |
第3章 農業の村、戸坂のくらし |
第4章 災害とのたたかい |
第5章 移民の村、戸坂 |
第6章 原爆と戸坂 |
第7章 水源地、戸坂 |
第8章 広島市戸坂町 |
おわりに |
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